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除電ブラシ ,,,,

除電ブラシ(カスタム品)

お客様の使用用途に応じて一から設計をし、個々のニーズに合わせた専用設計の除電ブラシです。現在抱えている問題点などの問題解決にご提案させて頂きます。

  1. 除電ブラシのサイズ(横幅や金属の幅)
  2. 金属加工(曲げ・切り欠き・穴あけ)
  3. ブラシ電極部の種類
  4. 電極の長さや密度や硬さ

除電ブラシについて

これまで、静電気除去には除電器が使用されてきました。しかし、除電器は高電圧・微小電流を強制的に帯電物体に与えて除電するものであるため、電源を必要とする上に高価でコストがかかります。そこで近年では、自己放電式除電器がOA機器などに使用されております。
この自己放電式除電器は、電源を必要とせず、アースされた導電性繊維を電極として、帯電体の電荷を小さなエネルギーに分散してアースへ導くものであり、静電気をしっかりと除去しながら価格も抑えることができます。詳細についてはお問合せフォームよりお問合せ頂きたくお願い申し上げます。

移動速度による静電気の変化と除電ブラシの必要性

帯電物のスピードが早い程多くの静電気が発生しますが、除電ブラシを取り付ける事により瞬時に静電気が取り除かれます。理由としては以下の2点が挙げられます。

  • フィルムとローラーにより圧着・剥離が繰り返される為、剥離帯電が発生する。
  • 移動速度が早いと剥離率が高くなる為、静電気が多く発生する。

除電効果参考表

除電ブラシの種類

除電ブラシの種類は、ベース部分を必要とするネジなどでしっかり固定したい部分に適している金具タイプと、裏面に両面テープがついているフレキシブルなテープタイプがあります。テープタイプはフラット面に両面テープ等で貼り付けるスタンダードなタイプで、貼付け面は導電テープと一般両面テープ等があります。

金具タイプ(固定部アルミ製)

オーダーサイズでカスタム形状が可能
金属固定のため安定性に優れます
電極抜けの防止加工が施されています。*6

テープタイプ

金具タイプに比べ安価
湾曲している角部にも取り付けが安易
電極抜けの防止加工が施されています。*6
オーダーサイズでカスタム可能

下記「除電ブラシ 取扱いに対するご注意」をお読みいただき、ご注意してお取り扱い下さい。

繊維の種類

性能・コストのバランスが良いステンレス繊維と、接触方式で使用する場合に優れている導電性繊維タイプがあります。

ステンレス繊維

性能・コストのバランスが最も良く、広い用途に使用可能
現在一番普及率が高い繊維です。ステンレス糸(1本12μ)を100本束ねた繊維です。電気抵抗が極めて小さく、除電効果が良好です。抗張力・せん断応力が大きい事から丈夫です。

用途:コピー機械排出部や入口/その他機械の排紙口/各種設備等

※使用中にカール・電極同士のカラミツキ・折れ等が生じやすい為、電極の接触方法等に注意が必要です。また、電気抵抗が小さく、線径が小さい事から高圧回路付近での使用は、切れなどのないように設置する必要があります。

サンダーロン繊維®

風合いよく、柔らかい紙に適しています。
接触方式で使用する場合に良好で、残留帯電をあまり重要視しない箇所に適しています。ステンレス繊維に比べると除電効果は劣ります。ナイロン繊維に銅イオンを染色方式で導体化させたもので、235T、15F/1束の導電繊維です。

用途:複合機の排紙口/その他機械の排紙口/各種設備/コピー基盤等

サンダーロン®は日本蚕毛染色 株式会社様の登録商標です。

アモルファス繊維


普通の金属は原子が規則的に配列する結晶構造に対し、高圧で個化した金属(非結晶金属)、それを繊維にしたものをいいます。非結晶の為、金属結晶特有の欠点が除かれ引っ張り強度・耐摩擦性・耐食性・磁気特性などに優れた特徴を示します。耐久性が必要な個所や電極切れを嫌う場所に適しています。

カーボン繊維

化学繊推を炭化した高強度タイプ炭素繊維で、線径が極めて小さく、摩擦も小さく、電気抵抗も低い、その為除電効果は最も優れます。しかし、せん断応力が弱く毛羽切れが発生し易いです。高圧回路付近の使用は避けたほうが良いです。高速除電が必要な場所に適しています。特に除電効果を必要とする箇所に適していますが、電極が7μmと細く非常に切れやすくデメリットもあります。高電圧部(電極切れ、抜け、をあまり気にしない)では使用不可です。

環境対応

  • RoHS2対応品
  • エコアクション21取得済み

化学物質調査

物質数や内容により有償での対応が可能
※価格につきましては別途ご相談下さい。

詳細についてはお問合せフォームよりお問合せ頂きたくお願い申し上げます。

除電ブラシ 取扱に対するご注意

ご使用前に、この取扱説明書をよくお読み頂き、正しくお使い下さい。

1) 注意点

※1.ブラシ部分(毛)は導電性化学繊維、又は特殊金属繊維が使用されています。
※2.ブラシは極度な高温状態で使用しないで下さい。使用されるとブラシ繊維の変形、切れ、抜け、縮み等の障害を発生することがあります。(推奨使用温度範囲(※) サンダーロン繊維:100℃以下  ステンレス繊維:150℃以下)
※ 非接触での温度範囲となります。
接触させて使用する場合は、接触している時間や使用環境によって劣化する場合があります。高温部に使用するときはご相談ください。
※3.ブラシ繊維を強く引っ張ったり、角の尖った物に当てると、切れ、抜け、折れ、曲がりが発生する恐れがあります。特にアモルファス繊維は硬度が硬い為、少ない力でも繊維の曲がりや折れが発生しやすくなっておりますので注意してご使用ください。
※4.ブラシ繊維に異物又は薬品が付着した状態で使用すると、除電ブラシの性能、寿命を著しく損ねることがあります。また繊維の抜け、切れを誘発することもあり、対象物に悪影響を及ぼすことも考えられます。
※5.除電ブラシテープ部に薬品等の液体が付着した場合、抜けや粘着部の貼付力の低下につながる可能性があります。
※6.除電ブラシは特殊な繊維抜け防止処理を施しているため、穴あけ又は切断等の二次加工をされる場合は、ブラシ繊維部分に注意して加工下さい。位置によっては、その部分の繊維抜け発生の原因となります。なお、適切な加工位置を特定できない場合は、お手数では御座いますがお問い合わせ下さい。

2) 保管

  1. ブラシを保管する場合は、直射日光、高温、高湿を避けてください。
  2. ブラシは折れ曲がったままの状態で保管されるとテープ及び繊維部にクセがつく場合がありますのでご注意ください。なお、電極部分の部分的なクセ又は折れ等は直接、除電効果に大きな影響を及ぼすことはありませんが、接触しない等の変形は除電効果を低下させる場合がございます。

3) 取付

  1. 除電ブラシの繊維先端部は物質(除電物)との間隔を 0~1mm 以内に設定することをお勧めします。(一般的に、物体(除電物)に対し、除電ブラシ繊維部分の先端が僅かに接触することが最も効果的な除電効果が得られるとされています。)
    ※ 0mm 設定が難しい場合は繊維先端部を物体(除電物)へ接触させていれば、接触箇所により多少の変化はありますが。除電効果はえられます。
  2. 物体(除電物)表面に影響を与えたくない場合、又は物体(除電物)表面が弱い材質の場合は、除電ブラシの先端を物体(除電物)から接触させない程度に離してご使用ください。(ただし、物体(除電物)から距離を離すほど除電効果は低下します。)
  3. 除電効果は物体(除電物)の帯電量、材質、除電ブラシの設置方法、使用環境、又は除電ブラシのアースの有無によって変化しますのでご不明な点はお問い合わせください。

4) 寿命

先端が物体に対し過度にあたる場合は、除電ブラシの寿命(磨耗によるブラシの変形、切れ)が短くなること、物体への影響(傷付け、乱れ、異物の付着等)が発生する恐れがあります。

電極種類(アモルファス繊維やカーボン繊維等)や電極長さ、電極の硬さ(軟質・硬質)、テープ幅や横長さ、金具厚みや穴径等など、カスタム品のご要望もお気軽にお問合せください。※カスタム品の場合は500本以上でのご案内となります。

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