ケンエーのある福島県には、美しい場所やいいところがたくさんあります。私たちは『福島県のいいところ』を、自ら歩きながら気軽に撮影しています。ガイドブックなどに載ってるメジャーなところはもちろん、あまり知られてないところまで、私たちの日々の再発見をお届けしていけたらと思います。
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「なんだか、どこか涼しいところないかな…」 夏の暑さにうんざりしたある日の午前中、ふとそんなことを思い立ち、車を走らせてみました。向かった先は、福島県の秘境・檜枝岐村。
秘境と聞くと、道が大変そう…と心配になるかもしれませんね。でもご安心を。道は案外しっかりと整備されていて、とても走りやすいんですよ。 特に関東方面からなら、東北道の白河ICから甲子(かし)トンネルを抜けるルートがおすすめです。途中、窓の外に広がる山の景色を楽しみながら、混雑もほとんどない快適なドライブが楽しめます。
そうして気持ちよく走り、村に到着する頃には、空気が少し涼しくなっているのを感じます。車の窓を開けると心地よい風が吹き込み、街なかの暑さを忘れさせてくれました。
この村の魅力は、その日の気分で色々な楽しみ方ができること。
「今日はのんびり散策したいな」という日なら、まずは「ミニ尾瀬公園」へ。 気軽に歩ける木道が整備されていて、本家・尾瀬の美しい湿原風景をいいとこ取りで楽しむことができます。ここからは雄大な会津駒ヶ岳の姿を望むこともでき、季節の花々が咲く中をのんびり歩くだけで、本当にリフレッシュできますよ。 そして散策でかいた汗は、温泉でさっぱり流すのもいいですね。この村には豊かな自然に抱かれた公衆浴場「燧の湯」があり、ゆったりとお湯に浸かれば、日頃の疲れもすっかり洗い流されていきます。
「もっとアクティブに自然を満喫したい!」という方なら、もちろん選択肢は豊富です。 日本百名山に数えられる「会津駒ヶ岳」への登山口はすぐそこ。山頂付近に広がる美しい湿原を目指して歩くのも、素晴らしい体験です。また、静かな山歩きが好きな方には、尾瀬の福島県側ゲートから入るルートもおすすめ。多くの人が行き交うメインルートとは一味違う、穏やかな尾瀬の表情に出会えるかもしれません。
旅の合間の休憩には「道の駅 尾瀬檜枝岐」がぴったりです。 ここで出会える名物の「山椒魚どれっしんぐ」は、あまり見かけない珍しい一品。お土産にすれば、そのインパクトで話が盛り上がるかもしれませんね。 そして、この道の駅のアイドル、セキセイインコの「こたろうくん」にもぜひ会ってみてください。人好きで、気分がよければいろいろとおしゃべりしてくれるかもしれません。職員さんと仲良くしている様子にも、心が和みますよ。
気軽なドライブから本格的な登山まで、どんな目的でも優しく受け入れてくれる懐の深さ。それが檜枝岐村の素敵なところです。
もし近くまでお越しの機会があれば、「あんな場所があったな」と思い出して、この涼しい別天地にふらっと立ち寄られてみてはいかがでしょうか。